長年使っているダイソンのコードレススティッククリーナー(型番:DC62)モーターヘッドのローラー(ブラシ)回転不具合が発生してしまいました。原因に辿り着きましたので、下記に該当する方は本記事を参考にして頂ければと思います。
・ダイソンのモーターヘッド部ローラーが回転しない原因を知りたい
・ダイソンのモーターヘッド部ローラーが回転するように自分で修理したい
・半田付けが出来る
DC62のモーターヘッド部ローラー(ブラシ)が回転せず
こんな状況です💦因みに裏に床を検出する為のスイッチがあると思って指で押さえていますが、スイッチでも何でもなく、無意味な行為でした。
指で何を押さえてるの?
ここを押さえないとブラシが回転しないんだよ(誤認識)
まず接点復活スプレーを塗布
よく言われているのが、接点復活スプレーにより接触不良が改善して直ったという事例です。
電気的に繋がっていると思われる赤丸箇所にスプレーし、接触不良改善を期待しました。
回転した!と思いきや..。
回った回った!..と思ったのですが、回ったり回らなかったりという現象でした..。そこで下記写真のように取り敢えずヘッドとボディを直結して動作確認してみました。
今度こそ回った!..ということは真ん中の棒(スティック)の接触が悪い!?と思った矢先、下記写真の首振り角度にするとまた回転しなくなりました。
もう新しいの買えば?
モーターヘッド部の分解
クリーナーの首振り角度によってモーターが回ったり回らなかったりするということで、電源-モータ-間の配線の断線を疑いました。調査のためにまずヘッド部の分解作業をしました。
マイナスドライバー等で回してロックを解除し、止め板を取り外します。
赤丸印のビスを外しますが、通常家庭ではあまりご用意の無い、トルクスネジという星形のネジが使用されています。
適用する工具は我が家に無かったのですが、精密ドライバーセットのマイナスドライバーで代用することが出来ました。ただ指力が必要な場合もあるので、トルクスネジ用工具の購入をオススメします。
取り外した箇所にはたっぷりとホコリが詰まっていました💦
ホコリを除去しました✨
内部ローラーも取り外し、取り付け箇所のホコリを除去しました。
続いて赤丸印のビスを5箇所取り外します。
隙間にマイナスドライバーを差し込みながらカバーを取り外します。
こちらにもたっぷりホコリが詰まってましたが、モーターの端子が露出し、分解は完了です!
汚い…💦
こちらのホコリも除去しました✨
配線の接続(導通)確認
モーターの端子が露出したところで黄色丸箇所同士、赤丸箇所同士をテスタで接続し、抵抗値を測定しました。
赤丸同士の測定時、下記写真の首振り角度だと1.2Ωで、導通がありました。
下記写真の首振り角度だとO.L(無限大)となり、モータに接続されている配線(黒)がクリーナーの首振り角度により繋がったり切れてしまう(断線してしまう)ことが分かりました。
果たして直るのか!?
ヘッド部断線箇所の追跡(更に分解)
赤丸印のネジを外します。このネジも星形ですが前述した通り、適応する工具が無ければ精密ドライバーのマイナスで外すことが出来ます。
ネジを外すと表側の部品も外すことができ、モーター用の配線が見えます。
更に矢印部3箇所のネジを外します。
赤丸印のネジを外します。(両側にあるのでどちらも外します)
黒色の配線をストリッパーで剥いたところ、赤丸印の箇所で断線していることが分かりました。
配線接続作業をし易くするために黄色で示した部品を外します。先程の手順でネジを外したことで簡単に取れます。
矢印間の配線を接続します。
実際にはもう少し細い線を使いたかったのですが、無かったので少し太めの線を使用して半田付けで延長し、接続しました。接続箇所は収縮チューブで保護し、ドライヤーで炙って収縮させました。
配線が従来よりも太い為、少し手こずりましたが元通りに組み立て、首振り部分を曲げても延ばしても断線が無いことを確認しました。
動作確認
ローラーが回転しています!!
直った!
直った!
直った!
ほっ..。
最後に
今回はダイソン(DC62)のモーターヘッドローラー回転不良を修理しました。別の不具合が発生した場合でも、どこまで対応出来るかは分かりませんが、また自分で修理をしてみようと思います。
但し修理はあくまでも自己責任になりますので、ご自身で修理をお考えの方はご注意下さい。
それでは!