日米で大記録ラッシュ!元メジャーリーガー・イチロー選手について語ります!

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スポーツ

1994年に登録名を鈴木一朗から「イチロー」とし、振り子打法で一躍スター街道を走り始めたイチロー選手でしたが、シーズン開幕前は同時期に人気のあった佐藤和弘選手が登録名を「パンチ」としたことの方が話題になっていて、それほど注目はされていませんでした。後の大活躍は言わずもがなですが、私も一人の野球ファンとして、イチロー選手を語らせて下さい。

NPB時代

1994年のシーズンが始まると、卓越したバットコントロールを武器に130試合で210本ものヒットを量産してシーズン最多安打記録を樹立し、打率も驚異の.385で首位打者となり、阪神タイガースの最強助っ人、ランディ・バース選手のシーズン最高打率.389に肉薄しました。私がプロ野球を観戦し始めてからこのレベルの打率を叩き出す選手は殆どおらず、あとはNPB史上初の規定打席到達時に打率4割を記録したウォーレン・クロマティ選手くらい(シーズン終了時点では.378)でした。

後に最多安打記録は更新されていますが、それは試合数の増加によるもので、130試合での210安打は今後も破られることは無いでしょう。また打率はNPB最終年にも.387を記録、二度に渡って打率3割8分台を記録した選手はイチロー選手唯一人です。

NPB時代は長打力も兼ね備えつつ、一軍デビューからMLBに移籍するまでの全ての在籍期間(7年)で首位打者を獲得するという、今後破られないであろう偉業を成し遂げました。

MLB時代

イチロー選手は2000年11月にシアトル・マリナーズと契約し、日本人野手として初のMLB挑戦となりましたが、(新庄剛志選手も同年に挑戦)私は如何にイチロー選手といえど、体格、体力的に厳しいのではないかと思っていました。

しかし私のネガティブな予想などなんのその、NPB時代と同様にMLBでも首位打者と最多安打、盗塁王、新人王にMVPまで獲得するという考えられない大活躍をします。更に2004年には262安打を放ってMLBのシーズン最多安打記録を更新するとともに.372の高打率で2度目の首位打者を獲得します。

結局MLBのキャリアでも10年連続シーズン200安打、最終的にはMLBだけで通算3000安打に500盗塁と、次々に大記録を達成します。打撃面だけでなく守備面でも鮮やかなプレーを連発し、”レーザービーム”と呼ばれた強肩も随所に披露しました。

WBC

イチロー選手はWBCへの拘りも強く、MLBの有力選手が辞退する中、2006年、2009年と連続で出場しています。2006年は実力通りの結果を残して優秀選手に選ばれましたが、2009年は極度のスランプで原監督にスタメン落ちを申し出るほどの状態に陥ってしまいました。しかし決勝の韓国戦では調子を取り戻し、球史に残る決勝打を放ち、大舞台で流石の勝負強さを発揮しました。

このWBCでは孤高で近寄りがたいイメージを払拭し、明るくユーモアのあるキャラクターであることも世間に認知されました。

強心臓

イチロー選手の凄いところは一言でいうとプレッシャーに滅法強いところです。記録の懸かった打席でも実にあっさりと記録を更新してしまいます。シーズン最多安打記録達成時、通算安打記録達成時でもNPB、MLB共に足踏みすることなく一気に記録を更新しました。どんな大打者でも記録が懸かると多少のスランプに陥ることがありますが、イチロー選手には全く無縁でした。

又前述のWBCはNPBのトッププレイヤーがこぞって委縮するほどのプレッシャーがあり、イチロー選手でさえも胃潰瘍になるほど、想像を絶するものです。その優勝が懸かった打席で決勝打を放つメンタルにはもうため息しか出ません。

体調管理

トレーニング方法についても、多くの選手がウェートトレーニングでパワーアップを図る中、「可動域」を重視しており、大きな怪我無く高いパフォーマンスを発揮、イチロー選手のトレーニング理論が正しいことを証明しました。

衣笠選手、金本選手など、鉄人と呼ばれる選手はチームにとっても戦力の計算が立ち、貴重な存在ですが、イチロー選手は怪我を抱えながらプレーをしたことすら殆ど(私の記憶には)無く、鉄人の中の鉄人だと思います。イチロー選手が鉄人と呼ばれることがあまりない、というのも不思議です。

余談

日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手や、サッカーの本田圭佑選手が発した「持ってる」という言葉ですが、これは前述のWBCで松阪大輔投手に向けてイチロー選手が発した言葉で、発祥はイチロー選手だと記憶しています。

又現役メジャーリーガー当時に人気ドラマ「古畑任三郎」にも俳優として出演して見事な演技力も披露しており、この人に出来ないことは無いというか、出来るまで努力する才能があるんでしょうか。

最後に

いくら才能があっても練習嫌いでは大成出来ません。結局自分が好きな競技でなければ努力し続けることは厳しいのではないでしょうか。少年時代に1年365日中360日練習していたという生粋の野球少年、”好きこそものの上手なれ”の典型的な例がイチロー選手だと思います。才能のある人間が誰よりも努力した結果、超一流のメジャーリーガーになりました。心(メンタル)技(言うまでもなく)体(故障知らず)が全て最高レベルで揃ったイチロー選手、極上のパフォーマンスをありがとうございました。それでは!

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